富田さん、本日は宜しくお願い申し上げます。
株式会社庭富の富田です。よろしくお願い致します。
社名の由来を教えていただけますでしょうか。
私の祖父が「八百富」と言う屋号で八百屋をやっていたので、そこからとって株式会社庭富にしました。


開業のきっかけを教えていただきたいです。
30歳で独立しました。12年ほど造園会社で働いていたのですが、人数の多い会社だとなかなか自分の表現したいものが出しづらかったんです。古参の先輩もいるので勝手はできない環境でした。押さえつけられる部分も多く居心地の悪さを長年感じていたこともあり思い切って独立することにしたんです。
独立されてからどれくらい経ちますか?
6年になります。来月、4月1日に法人化する予定です(取材日: 2025年3月30日)
そうだったんですね。法人化される目的は業績拡大による節税メリットなどでしょうか?
それもありますが1番は採用の強化です。人手が足りないので求人募集をかけているのですが、やっぱり個人事業主ですと業務委託契約になってしまうので、安心して長く働いてもらうためにも正社員で雇用していける環境を整備していきたいと考えました。この仕事の楽しさ面白さをもっと知ってもらいたいんです。
独立される時、不安はなかったんですか?
なんでもやってみないと分からないので、そこまで深く考えずにスタートを切りました。もちろん多少の苦難はありましたが、一個一個の問題に対して会社員時代より真剣に向き合えるようになったことで乗り越えてこれました。
やっぱり独立すると全てが自分ごとになりますよね。
そうですね、今までは「自分の会社じゃないし社長がどうにかしてくれるだろう」という気持ちがあったかも知れません。独立してからは全て自分の責任です。独立して次第に自信もついてきました。結果として独立して本当によかったです。
この業界自体のご経験は結構長いのですか?
高校卒業後、18歳からこの業界に足を踏み入れたので18年になりますね。最初は家から近かったからという理由で造園や建設の学科がある高校に入学したのがきっかけです。
御社の業務内容を教えてください。
個人のご自宅にある木を伐採したり、マンションの周りの草を刈ったり消毒したり肥料を撒いたり、道路に生えている街路樹を抜くこともあります。特殊伐採と言ってクレーンなどの機械が入らないような現場でチェーンソーを持って高所作業することもあります。外にある草木に関するものは全て我々の仕事の対象です。ですので、いくらでも仕事がありますし将来性ある業界なんです。


貴社の特徴や強みを教えてください。
先ほども触れたのですが特殊伐採ができたり、他社が断るような仕事も積極的にお受けしております。ブロックを積むようなコンクリート系の外構工事は置き場の関係上、対応できませんが緑に関することならなんでもできます。働き方に関しても一人一人自由にのびのびと仕事に当たっているので、とても風通しの良い雰囲気が特徴です。
お仕事に対するこだわり、ポリシーなどは、ございますか?
お客さん第一はもちろんなのですが、社員たちがいかに楽しんで働けるか、ということも大事にしています。毎回決まったものを作る仕事ではなく、個人個人のセンスに左右される仕事なので、楽しく仕事ができないと本当に良いものができないと思っています。私自身も楽しく仕事をしていますし、働くスタッフ全員に楽しく働いてもらうための環境作りを心がけています。
建設業をやっていてやりがいを感じる時ってどんな時ですか?
自己満かも知れませんが、お客様が想像を超えるくらい喜んでくださったり、『ありがとう』と感謝の言葉をかけてくださった時ですね。あとは他社が断るような仕事が入ってきてそれを綺麗にこなせた時に達成感や快感を感じますね。


会社経営で苦労されたことはありますか?
今パッと思い浮かんだのは、過去にあった協力会社とのトラブルですね。一つの依頼を協力会社と一緒に進めていたのですがウマが合わなかったので辞退したんです。正直、会社としては300万くらいの損失にはなったのですが、今では辞退してよかったと思えています。
え、とても気になります。差し支えない範囲で聞いても良いですか?
当時は高額な案件ということもあって協力会社に対して思うことがあっても主張せず我慢して進めていたんです。でもやっぱり報酬の寡多で顔色を伺ったり、仕事を嫌々進めるのは自分のポリシーに反するなと思いました。そこで我々の思っていたことを伝えたところ怒らせてしまい関係が破断したんです。惜しかったのですがプロジェクトから身を引きました。その時はもったいなかったかな?とも考えましたが、身を引いたらそれ以上のお仕事が舞い込んできて、自分の意思や主張を貫き通して良かったと思えました。
それは良かったですね!株式会社庭富さんの今後の展望(夢、目標など)を教えてください。
この造園の仕事をもっといろんな人に知ってもらいたいです。そして造園自体の価値を高めるアクションをどんどん起こしていきたいと思っています。そのためにはさらなる技術力の向上が求められます。感動してもらえるような技術を提供できるように邁進していきたいですし、会社としても業界としても認知拡大をはかっていきたいと考えております。
最後に次世代を担う若者たちにメッセージをお願い致します。
自分もそうだったのですが、起業にしてもどんなことでも、まずはやってみないことには分からないということです。なので自分の気持ちに正直になって行動して欲しいなと思います。まずは最初の一歩を踏み出す勇気。行動。そこだけ思い切って頑張ってもらえれば、その先もきっと突き進んでいけると思います。仮にダメだったとしても次があります。元に戻ることもできます。
富田さん本日はお忙しいところ貴重なお時間をありがとうございました。
こちらこそ本日はありがとうございました!弊社では採用を強化しておりますので造園 / 園芸 業界にチャレンジしてみたいという方はぜひお気軽にご連絡ください。
